窓フィルム白濁の原因は紫外線?原因と正しいフィルムの選び方

窓ガラスフィルムは施工方法を間違えると白濁する上に効能が落ち、見た目が悪くなります。今回はその理由や症状をご紹介します。どのフィルムを選べばいいかについても解説しますので、窓ガラスフィルムの施工を考えている方は参考にしてください。

窓ガラスフィルムの白濁の原因は?

まず、フィルム貼りの施工「直後」、フィルム面に白濁したところが見られることがあります。それは接着剤の乳化や水残り現象が原因で起きる現象で、スキージを使用してしっかり水抜きすればある程度は防ぐことが可能です。※通常の窓フィルムで3ヶ月、防犯フィルムの場合6ヶ月以上経過しても水残りがある場合は水抜き(スキージング)不良の可能性が高いです。

このフィルムに残された水は時間経過とともにフィルムの表面と端から自然に抜けて蒸発し、乾いて自然に消えます。また接着剤が乳化した際の白濁色も水が抜けるとともに自然に透明に戻っていきます。1~7日ほどで白濁色が落ち着くことが多いです。

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窓ガラスフィルムの白濁対策でやってはいけないこと

施工翌日など中途半端に乾いた状態で無理やり水を抜こうとすると、フィルムのシワが逃げる場所がなくなってしまうためフィルムが折れる可能性があります。フィルムをライターの火やドライヤーなどの熱で暖めたり、カッターや千枚通しなどで穴を開けて水を抜いたりするのもおすすめできません。熱でガラスをあたためるとガラスの熱割れの原因にもなります。

紫外線で窓フィルムは白濁する?

その大きな原因は紫外線です。そもそも窓ガラスフィルムには表面に傷が入るのを防止するため、ハードコート層が設けられています。一般的に部屋の窓のフィルムは内側から貼るものなので、紫外線が直接ハードコート層に当たることはありません。

ところがフィルムを外側から貼ってしまうと紫外線が長時間当たり続けることとなり、硬化するため弾性が劣化してしまいます。その結果、ハードコート層には細かいひび割れ(クラック)が無数に入ってしまい、その部分が全体的に白く濁ってしまう場合があるのです。雨風や紫外線を直接受けるので外貼りをすると経年劣化が早くなります。

屋外や紫外線の強い環境では外貼り専用フィルムの施工がおすすめ

 

室内環境(窓ガラスの前に物を置いている等)の影響で、内側から施工することが難しい場合など、外側から貼りたい場合は「外貼り専用」のフィルムがありますので、そちらを選ぶようにしましょう。外貼り専用フィルムは紫外線が当たっても容易に劣化しない耐候性の高いハードコード層を用いているため、紫外線によって硬化やひび割れによる白濁が起きるのを防ぐことができます。外貼り専用フィルムの粘着層は厚みがあり、室内用と比較して強度が高いことも特徴です。

室内用フィルムを外に施工すると、雨や風にさらされたフィルムに物がぶつかって傷が入ったり、剥がれやすいです。また、ハードコートと呼ばれる表面のコーティング層が薄いため、メンテナンス時に細かいほこりが付いた状態の布で強く拭いてしまい、表面に傷が入ることもあります。そのため、外側から貼る場合は「外貼り専用フィルム」をおすすめします。

半屋外?フィルムをどこに貼る?屋外と室内の判別方法は?

フィルムを貼る際、窓ガラスがあるのが室内なのか屋外なのか判別しづらく、紫外線が当たっているのかどうかも分かりにくい「半屋外」と呼ばれる場所がよくあります。例えばバルコニーやベランダなどは半屋外の代表的な場所として挙げられますし、建物と建物の間に架けられた連絡用通路や外階段なども注意が必要です。また、開き戸のように閉めると屋内なのに、開け放つと紫外線が多く当たる屋外になる、というケースもあります。

これらの例のように施工する場所が紫外線の影響を受ける場所であるのにかかわらず、室内だと考えて内貼り専用のフィルムを外側から施工した結果、白濁などのトラブルが発生してしまった、ということがよくあります。このような場合も外貼り専用フィルムの使用をおすすめいたします。

例外的に室内でも外貼り専用フィルムを施工する場合

そして、ここからは「完全に室内にあるガラスなら100%内貼り専用フィルムで良い」とは断言はできないという話をご紹介します。外からの紫外線が窓ガラスを通過して、もう一方のガラスに内側から当たってしまうことがありますよね。そのガラスには外側と内側の両面から日光が当たることになるので、内貼り専用フィルムを貼っていると紫外線による劣化や白濁してしまう可能性が高くなってしまいます。

この場合は日光が通る窓ガラスに「紫外線カット」のウインドウフィルムを貼っておけば、内貼り専用フィルムに日光が当たっても問題ありません。また、トップライトから入った紫外線が屋内に設置されたガラスに当たることもあります。他にも天井から入った紫外線が内貼り専用フィルムを貼った窓ガラスやガラスケースなどの室内にあるガラス部位に当たり、白濁などの悪影響を及ぼすケースなどがあります。

窓ガラスフィルムの施工場所は専門業者に相談するのがベスト

フィルムの選択ミスによる白濁を防ぐためには「建物の構造や日照の状況など」を分析し、紫外線が入る場所かどうかを検討することが重要になってきます。フィルムの選択の際には貼る場所が内貼りの利用に適しているかどうかを慎重に検討して購入するか、自信がない場合は窓ガラスフィルム施工業者などのプロに相談してみると良いでしょう。フィルム選びや白濁した場合のご相談、貼り直しなど、窓ガラスフィルムのことは遠慮なく弊社にお問い合わせください。

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ABOUTこの記事をかいた人

窓ガラスフィルム施工専門店WindWIth(ウインドウィズ)は、日本ガラスフィルム工事業協会会員3X(スリーエックス)が運営する個人・小規模法人向けの窓ガラスフィルム施工サービス。国家資格者(ガラス用フィルム技能士)が窓ガラスやフィルムの事などを、プロの目線で詳しく解説しています。

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