遮熱と断熱はどう違う?窓ガラスフィルムはどちらが良いか徹底解説!

遮熱と断熱の違いって知っているようで、詳しいことはよく分からないという方も多いでしょう。夏の暑い季節によく耳にする遮熱ですが、冷房の負荷を減らすためにはとても重要な役割を担っています。

では、窓ガラスにフィルムを施工する場合、遮熱フィルムと断熱フィルムはどちらが良いのでしょうか。

この記事では、遮熱と断熱の違いと窓ガラスフィルムにはどちらが重要なのかを解説します。

遮熱と断熱の違いとは

まずは遮熱と断熱の違いとは何かを解説していきます。

遮熱とは日射熱を吸収することなく反射させることや、日射熱を吸収しても温度が高くなった部分から放出される長波長放射が室内へと入らないようにすることです。

長波長放射とは人が熱を感じる放射のことで、それが入らないため暑さは軽減されます。要するに遮熱は、熱を跳ね返し部屋の中まで伝わりにくくするという理解で良いでしょう。一方で、断熱とは物の内部に伝わっていく熱の量を小さくすることです。例えば家の壁に断熱材を入れることで室内に熱が伝わりにくく、室内の熱も外に逃がさないことが断熱です。

それでは窓ガラスの場合はどちらが良いのでしょう。透明の窓ガラスは光を通すので、断熱性があっても熱の侵入が防げないため遮熱することが重要なのです。

遮熱のメリット

ガラスを遮熱することでどのような利点があるのかを解説します。

利点には以下の通りです。

  1. 放射による上昇する温度を抑制
  2. 紫外線をカットできる
  3. 省エネ対策になる

それぞれ詳しく解説していきます。

利点1:放射による上昇する温度を抑制

ひとつ目は、放射によって上昇する温度を抑制できるという利点です。

窓ガラスに照りつける夏の日射熱は高温になります。遮熱は太陽の日射を遮り、室内に熱を流入させない度上昇の対策として最も高い効果を発揮します。室内に熱が入り込みにくくなるため、効率的に冷房を効かすことが可能です。

西日がよくあたる住宅やオフィスなどにも有効で、夏の夕方の室内温度を軽減できます。窓ガラスは住宅の中でも最も外からの熱が入ってくる場所なので、室内温度に最も影響します。遮熱するということは、窓ガラスの暑さ対策として最も有効な方法なのです。

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利点2:紫外線をカットできる

続いての利点は紫外線をカットできることです。

紫外線とは、光線に分類され、その波長は380ナノメートル以下のものを言います。人間の目では見えませんが太陽光に含まれ日焼けや殺菌の作用を持ちます。一方、近年では皮膚がんの原因となる場合も指摘され、紫外線をカットするという意識が高まっています。

窓ガラスから入ってくる紫外線は、人体に影響を与えるだけでなく家具やカーテンなどの色褪せなどの問題も起こります。窓ガラスに遮熱フィルムを施工することで有害な紫外線もカットします。紫外線対策も住宅やオフィスでも必要な対策といえるのではないでしょうか。

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利点3:省エネ対策になる

窓ガラスからの太陽の熱を遮ることで、冷房を効率的に効かすことが可能なため夏場の冷房にかかる光熱費を抑えることができます。真夏の暑い日は1日中エアコンを稼働し続けてないと、室内の温度が適温にならない場合もあります。

窓ガラスから入ってくる太陽の日射熱が、どんどん室内の温度を上げようとするためエアコンはフル稼働しなければ追い付かないのです。エアコンの電気代を軽減するためにも窓ガラスの遮熱は重要だといえます。 

断熱の利点

窓ガラス断熱することでどのような利点があるのかを解説します。

  1. 快適な温度で過ごせる
  2. 結露防止に役立つ
  3. 省エネ効果がある

それぞれ詳しく解説していきます。

利点1:快適な温度で過ごせる 

断熱ガラスは熱を逃がさないため、冬は室内温度の低下を抑える効果があります。一方、夏もエアコンで冷やした冷気を室外へ逃すことがないので1年を通じて快適な室温を保つことが可能です。

断熱は熱の伝導を抑制するので、室外の温度の影響を受けにくくなります。室内温度を適温にキープできることで快適に過ごせる空間が作れます。

利点2:結露防止に役立つ

窓ガラスの断熱性能を向上させることで、室内外の温度差が発生しにくくなり結露防止に役立ちます。結露を抑えることで、水滴の掃除やカビの発生も予防する効果を期待することが可能です。

また、カビが発生するとアレルギー体質の人にはアレルギー性鼻炎や呼吸器系の喘息などを引き起こす原因にもなります。断熱ガラスは結露を防止することで、健康にも配慮できる利点があることが分かります。

利点3:省エネ効果がある

断熱ガラスの最大の利点は、冷暖房にかかる電気代を節約できて省エネ効果がある点です。断熱ガラスには、熱を持った空気の移動を制限するため室内の空気を逃がさない効果があります。そのため、冷房の設定温度を高く、暖房の設定温度を低くしても室内温度を適温で快適に保つことができます。

住宅の環境によっても異なりますが、年間のランニングコストを抑えられるのは最大の利点と言えるでしょう。断熱ガラスは省エネに役立つ効果が期待できるのです。

窓ガラスの暑さ・寒さ対策は具体的にどうすれば良い?

窓ガラスの遮熱(暑さ対策)、断熱(暑さ・寒さ対策)を行う場合、様々な方法があります。

別の記事でまとめて紹介していますので、詳しく知りたい方は以下のリンクからご確認ください。

窓ガラスの暑さ・寒さ対策をまとめて紹介。効果的な断熱・遮熱方法は?

まとめ:遮熱効果を高めたいなら窓ガラスの見直しがおすすめ

この記事では、断熱と遮熱の違いと、それぞれの利点と効果を解説してきました。窓ガラスは光を通す開口部のため、床や壁、天井とは対策が全く異なります。

夏の暑さ対策には、窓ガラスを遮熱することで室内温度上昇を防ぐことが可能です。遮熱効果を高めたいなら、窓ガラスに遮熱フィルムを貼り付けて快適な空間を確保する対策をおすすめします。

 

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窓ガラスフィルム施工専門店WindWIth(ウインドウィズ)は、日本ガラスフィルム工事業協会会員3X(スリーエックス)が運営する個人・小規模法人向けの窓ガラスフィルム施工サービス。国家資格者(ガラス用フィルム技能士)が窓ガラスやフィルムの事などを、プロの目線で詳しく解説しています。

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