窓ガラスフィルムにエッジスペースが必要な理由は?飛散対策は大丈夫?

窓ガラスのフィルムにエッジスペースが必要な理由が気になっていませんか?見た目はエッジスペースがない方がキレイに見えるし、飛散対策は大丈夫なのかと不安になっている方もいると思います。窓ガラスフィルムのエッジスペースがあるのはフィルム貼りの失敗ではなく、あえて2〜3mmあけており、それには理由があります。

今回は窓ガラスフィルムにエッジスペースが必要な理由をご紹介しますので、参考にしてください。

窓フィルムにエッジスペースは必要なのか…?その理由とは

フィルムをカットする際にスペーサーを使っています。手で押さえている赤い透明の板(スペーサー)にカッターを添わせてフィルムをカットしています。このカットの際にできる隙間がエッジスペースです。

エッジスペースを作らずにサッシぴったりとフィルムを貼って欲しいと言う方もいますが、窓ガラスフィルムにエッジスペースは必要です。その理由は2つあります。

エッジスペースは必要

窓ガラスフィルムのエッジスペースが必要な理由は、ガラスフィルムを貼るときに水を使用し、その水と空気をスキージーなどで抜きながらフィルムを貼り付けていきます。

そのときの水や空気を抜くときに2〜3mmのエッジスペースが必要なのです。エッジスペースなくぴったりとフィルム貼り付けようと思うと、水や空気をキレイに抜けないのです。エッジスペースが気になる方もいらっしゃると思いますが、エッジスペース空けないとキレイにフィルムが貼れず、美しい見た目にはできないのです。

フィルムの種類や環境によってはエッジスペースを0.5mm程度に留めることもありますが、エッジスペースを設けて施工することは、メーカーが推奨している方法になります。また、ガラスフィルム施工の国家資格である、ガラス用フィルム技能士試験でもエッジスペースを空けて施工することが試験内容になっています。

熱で伸縮することもある

窓ガラスフィルムにエッジスペースが必要な理由は他にもあります。

窓は常に外に触れているため、有機質である窓ガラスフィルムを貼ると熱で伸縮します。サッシギリギリまで窓ガラスフィルムを貼ってしまうと、夏の暑さでフィルム伸縮し、シーラーに乗り上がってしまって浮いてしまいます。

窓ガラスフィルムが浮いてしまうと、フィルムの中に水やホコリ、ゴミが入ってしまいます。それに飛散防止フィルムなど機能性のある窓ガラスフィルムは、浮いてしまうことで役割を果たせなくなります。

窓ガラスフィルムにエッジスペース空けて飛散対策は大丈夫なのか

窓ガラスフィルムにエッジスペースを空けることで、飛散対策に問題が起きるのではないかと心配する声がありますが、窓ガラスは割れるときに一つ一つの破片となって割れ落ちるので、2〜3mmのエッジスペースを空けることで飛散対策に問題が起きることはないです。

台風や地震があったときのために機能性フィルムを貼っているのに飛散対策ができていないとなれば大問題なので、適度なエッジスペースを空けてくれるプロに窓フィルムを貼り付けてもらうことをおすすすめします。

自分で窓ガラスフィルムを貼る時は、サッシギリギリに貼り付けずに2〜3mmのエッジスペースを空けることを意識してくださいね。

窓ガラスフィルムのエッジスペースは結露のある場所でも必要?

窓ガラスフィルムのエッジスペースは、結露のある場所でも必要なのでしょうか?エッジスペースを空けることで水が入り込んでフィルムが浮かないのか心配になりますよね。

常時結露のある場所はプライマー加工をする

窓ガラスフィルムを貼る時にエッジスペースを空けますが、常時結露のある温泉施設やプール施設では、エッジスペースから水が入りこむことがあります。

水が入りこむとフィルムが浮いてしまうので、ホコリなどのゴミが入るのはもちろんですが、機能性フィルムの性能が落ちてしまい、万が一窓ガラスが割れたときに飛散する恐れがあります。

そのため常時結露のある場所の窓ガラスには、プライマー(フィルムの接着を良くする下塗り材)を使用します。

窓とフィルムの間にプライマーを塗ることでフィルムが浮くのを防いで水の侵入を防ぎます。プライマー加工することで、温泉施設やプール施設でも飛散対策はできます。

一時的に結露のある場所では加工しない

結露のある場所の窓ガラスにはプライマー加工をするなら、自宅のお風呂の窓もプライマー加工が必要なのか気になると思います。

窓ガラスフィルムを貼るときにプライマー加工をするのは、常時結露のある場所の窓なので、自宅のお風呂のように乾燥させる時間がある場所に関してはプライマー加工は必要ありません。

入浴時などに一時的に水が入り込んでも、自然に水は抜けていきますので、プライマー加工はしません。結露のある場所に窓ガラスフィルムを検討中の方は、一度プロに相談してプライマー加工するべきかどうかを判断してもらいましょう。

まとめ

窓ガラスフィルムにエッジスペースが必要な理由をご紹介しました。

  • 窓ガラスにエッジスペースが必要な理由はフィルムを貼るときの水を抜くため
  • エッジスペースを空けていないと真夏の熱で伸縮したときにフィルムが浮いてしまう
  • 常時結露のある温泉施設などではフィルムが浮くのを防止するためプライマー加工をする
  • 自宅のお風呂であれば乾燥させる時間があるため通常はプライマー加工はしない

窓ガラスフィルムのエッジスペースを空けずにサッシギリギリに貼り付けたいと思う方もいらっしゃいますが、せっかく機能性のあるフィルムを貼っていても、浮いてしまえば機能が落ちてしまいます…。

窓ガラスのエッジスペースは失敗して空けているのではなく、あえて空けており、熱による伸縮を防ぐ働きがありますので、必ず必要なのです。

自分で窓ガラスフィルムを貼ることもできますが、水抜きや空気抜きが不十分でフィルムが浮きやすかったり、エッジスペースがうまく空けられていないことが多々あります。

そうなると機能性フィルムの性能が落ちて意味がなくなってしまうので、窓フィルムの貼り付けはプロに任せると安心です。

窓フィルムの貼り付けを検討中の方は、様々なフィルムがありますので、ぜひ一度ご相談くださいね。

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窓ガラスフィルム施工専門店WindWIth(ウインドウィズ)は、日本ガラスフィルム工事業協会会員3X(スリーエックス)が運営する個人・小規模法人向けの窓ガラスフィルム施工サービス。国家資格者(ガラス用フィルム技能士)が窓ガラスやフィルムの事などを、プロの目線で詳しく解説しています。

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