窓からのUVカットをしたり、遮熱・断熱・防犯効果がある窓ガラスフィルム。建物が出来上がってからでも窓に様々な効果を付与できるので使っている方が多いですね。しかし、一度貼って終了ではなく、その後もメンテナンスをする必要があります。窓ガラスフィルムのメンテナンスは「清掃」が1番です。お手入れを怠るとフィルムの寿命が縮まる可能性があります。
窓ガラスフィルムの特性上、お手入れの際に注意するべきことがあります。窓ガラスフィルムのメンテナンスとしての日常的な清掃方法を知っておくと、フィルムの効果を長続きさせることができますよ。
窓ガラスフィルムはメンテナンスとして清掃をしても劣化する!?
窓ガラスフィルムの効果は恒久的なものではなく、いつかは寿命がきます。平均的な交換時期と劣化する要因をおさえておきましょう。
窓ガラスフィルムの寿命と劣化症状
窓ガラスフィルムはメンテナンスとして清掃を行っていても、10〜15年経つと交換時期となります。次のような劣化症状がでたら、フィルムの交換を考えましょう。
- 剥がれ
- 白濁
- 色抜け
- 脆くなる
また、明らかな劣化症状がみられなくても、室内側に施工は10〜15年、屋外側施工で5~8年経つとフィルムの効果が薄れてきます。特に防犯効果や目隠し効果として使っている場合は早めの交換が良いでしょう。フィルムの寿命については、環境やフィルムの種類により異なりますので、心配な場合は早めに施工店に確認をしましょう。
劣化要因と劣化を防ぐ方法
窓ガラスフィルムの劣化要因は、紫外線・湿気・温度の3つです。南側の日当たりの良い窓に貼っているフィルムは劣化が早い可能性があります。また、冬の間は結露が起こりやすく、長時間水に晒されることでフィルムの寿命を早めてしまう可能性があります。
窓ガラスフィルムの劣化を防ぐメンテナンスは清掃が1番簡単な方法です。特別な清掃道具は必要ない点が窓ガラスフィルムの魅力的なポイントでもあります。
窓ガラスフィルムのメンテナンスは日常的な清掃が効果あり!
日常的にお手入れをしていると汚れもつきにくく、劣化も防げるので一石二鳥です。日頃の窓ガラスフィルムのメンテナンスと汚れの清掃方法を知っておきましょう。
基本的には水拭きだけでOK
窓ガラスのメンテナンスで清掃をすると言っても、毎日窓拭きをする必要はありません。窓のお手入れは特に汚れが目立たないときは1〜2ヶ月に1度程度で大丈夫です。
水を含ませた布巾やスポンジで普通の窓拭きをするように清掃します。霧吹きなどで水を吹きかけてから、ゴムワイパーで水気を取る方法も有効です。窓ガラスフィルムは長時間水がついている状況に弱いので、必ず水気を取るようにしましょう。
目立つ汚れがついてしまった場合のお手入れ
目立つ汚れがついてしまった場合はすぐに掃除をしましょう。放っておくと汚れが落ちにくくなってしまったり、汚れの種類によってはフィルムが傷む原因になります。
日頃のお手入れの時よりもたっぷりと水を含ませたタオルなどで優しく汚れを拭きます。それでも落ちない頑固な汚れをとる際は中性洗剤をつけ、その後は水拭きをします。
また、ひどい油汚れや、誤ってインクがガラスに付いた場合は、アルコールで拭けばきれいにとれます。※フィルムの表面に凹凸がある場合、汚れが定着すると取れなくなる場合がありますので、早めの対処が必要です。
窓ガラスフィルムのメンテナンスの注意点!清掃で気をつけること
窓ガラスフィルムのメンテナンスで清掃をするときはフィルムの性質を考慮して注意したいポイントがあります。手入れが簡単で生活に必要な効果を持つのが特徴の窓ガラスフィルムを長持ちさせましょう!
傷をつけないようにする
窓ガラスフィルムはキズに弱い性質があります。ですので、お手入れの際は柔らかいスポンジやタオルを使用しましょう。窓の水分を拭き取るために乾いたタオルを使用したくなりますが、キズをつける原因となるので避けます。いきなり乾拭きをするのではなく、まずは水などで汚れを流してから、ワイパーや乾いたタオルなどで拭き取るとより傷がつきにくくなります。
ゴムワイパーを使用する場合は清掃前にゴムが劣化して硬くなっていないか確認しましょう。また、フィルムの端の方はめくれることがあるので、力を入れた清掃は避けましょう。
窓ガラスフィルムのメンテナンスの清掃道具でオススメなのが「マイクロクロス」です。とても柔らかい素材でフィルムを傷つける心配が少なくなります。
使用する洗剤の種類に注意
窓ガラスフィルムはプラスチック製なので、洗剤の濃度に注意が必要です。洗剤にはガラスクリーナー・アンモニア系・塩素系などがありますが、フィルムを傷つけたり変性させてしまう可能性があります。必ず「中性洗剤」を使用するようにしましょう。
汚れがひどい時は研磨剤入りの洗剤などを使用したくなりますね。しかし、フィルムに傷がついてしまうと白濁したり、透明度が下がってしまう恐れがありますので研磨剤の使用は避けましょう。
まとめ
窓ガラスフィルムは遮光や断熱をして建物の中を快適にしたり、防犯・目隠し効果などがあります。寿命は室内側に施工は10〜15年、屋外側施工で5~8年ですが、紫外線・温度・湿度によって劣化状態が変わります。透明度が下がってきたり、剥がれなどの症状がある場合は交換時期です。
窓ガラスフィルムを長持ちさせるメンテナンスは清掃です。通常であれば1〜2ヶ月に1度の水拭きが有効です。その際には傷をつけないようにマイクロクロスやゴムワイパーを使うと良いですよ。汚れが目立つ場合は、中性洗剤を使用して水拭きをします。
フィルムの効果を長持ちさせて快適な生活にするために、窓ガラスフィルムのメンテナンスとしての清掃方法を身につけておきましょう!