戸建てやマンション・アパートの1階に住んでいると怖いのが侵入窃盗。大きな窓は外から日光が入るメリットがありますが、同時に侵入されやすいデメリットがあります。しかし、防犯対策としての大がかりな工事をすぐに行うのは難しいですよね。
窓ガラスフィルムが防犯対策にとても有効なんです。窓ガラスに貼るだけなので、アパートの場合でも戸建て住宅が出来上がった後でも施工可能ですよ。窓ガラスフィルムを防犯対策として使う場合の注意点をおさえておくと、フィルムの効果を最大限に発揮させることができますよ。
窓ガラスフィルムを貼ると防犯対策になる?理由と他の方法とは
窓ガラスフィルムが防犯対策方法の1つになる理由としては、侵入窃盗は窓のガラス破りをするケースが約34%というデータがあるからです。フィルムと併せて使用すると防犯効果が上がるアイテムもありますよ。
窓ガラスフィルムが防犯に役立つ理由
戸締りがしっかりしている家では、侵入者は窓を破る方法をとります。その具体的な方法は、次の3つです。
- こじ破り…窓ガラスに小さな穴を開け、そこから指を入れて鍵を外す
- 打ち破り…窓ガラスを道具で叩いて割り、窓の鍵を外す
- 焼き破り…ライターやバーナーなどで窓ガラスを熱して、ヒビが入ったところからガラスを割る
窓ガラスフィルムはガラスが割られるのを防ぎます。窓ガラスを割る際にかなりの力で叩く必要が出てくるので、時間がかかったり音がでます。侵入者は音を出さず、かつ時間をかけずに侵入したいので、フィルムが貼られた窓を避けたがります。
窓からの侵入を防ぐ他の方法はある?
窓ガラスフィルムを使う以外の防犯対策は、まずは補助錠をつけることです。窓ガラスを破壊する部分が増えるため、侵入時の音や時間を気にする泥棒にとって避けたい状態です。また、夜間に侵入されるケースを防ぐには、窓用センサーライトを設置する方法があります。
窓ガラスフィルムを防犯対策として貼る場合に注意すべきこと
窓ガラスフィルムの防犯対策としての効果を発揮させるには、次の3つの点に注意する必要があります。手間や費用がかかることなので、しっかりと侵入犯罪対策をしたいですよね。
①フィルムの強度に注目する
窓が割られるのを防ぐためには、フィルムの強度が重要です。少なくとも200ミクロン以上のフィルムを選ぶようにしましょう。1番良いのは「CPマーク」認定のフィルムです。CPマークとは、警察庁・国土交通省・経済産業省が性能を認定しているものです。こじ破りや焼き破りに効果があると実証されています。
最近ではホームセンターやネットショップなどで防犯用のフィルムが売られていますが、強度を確認してから購入するのが良いでしょう。
②窓ガラス全面に貼るようにする
鍵付近の窓が壊されないようにと鍵の周囲だけ窓ガラスフィルムを貼るのは防犯としてあまり効果がありません。この貼り方ですと、窓ガラスを大きく割られて侵入されてしまう可能性があるからです。また、窓ガラスの周辺を割ってワイヤーで鍵を開ける方法もありますので、油断は禁物です。
窓ガラス全面にフィルムを貼るのは難しく費用もかかりますが、防犯の効果を発揮させるためにはフィルムは窓ガラス全体に貼りましょう。
③ご自分での施工を避ける
窓ガラスフィルムをガラスの全体に貼り付けるのはとても難しいです。特に侵入されやすい窓は大きい傾向があるので、ご自分だけではうまく貼り付けられない恐れがあります。貼り方によってはフィルムの効果が出にくい場合も多いです。また、CPマーク認定のフィルムは施工業者での扱いがほとんどで、市販されていない可能性があります。
窓ガラスフィルムは防犯対策以外にも役立つ!具体的な場面とは
窓ガラスフィルムを貼っておくと防犯対策以外にも役立つことがあります。知っておくと、施工前にプラスの効果を付与できる場合がありますよ。
災害の時にガラスの飛散を防げる
窓ガラスフィルムで防犯対策をしている場合は、フィルムの強度が大きくガラスの飛散を防ぐ効果があります。地震などの災害時に窓ガラスが割れて破片でケガをするのを防ぐことができます。窓ガラスフィルムはうまく貼ると見栄えが悪くならずに飛散防止や防犯対策ができますよ。
防犯効果と併せてUVカットなども可能
フィルムの中には防犯対策と併せて次のようなプラスアルファの効果を得られるものがあります。
- UVカット…家の中の壁・床・家具の色褪せを防ぐ効果が期待できる
- 遮熱効果…窓辺の日差しが暑いのが気になる場合に効果的
- 防虫効果…夜に家の中の明かりに虫が引き寄せられるのを防ぐ
防犯対策用のフィルムだけでは上記のような効果がないこともありますので、付与したい効果があれば施工前に確認しましょう。
まとめ
侵入窃盗において、建物への侵入経路で窓が狙われやすいです。窓ガラスを割って鍵を開けて侵入するケースがとても多く、窓ガラスフィルムは防犯対策として使用されています。フィルムがあることで窓を割る時間がかかったり、音が出るなど侵入者にとって避けたい状況が出来上がります。
窓ガラスフィルムを防犯対策として使用する場合は、フィルムの強度が高いものを窓ガラスの全面に貼ると効果的です。UVカット・遮熱など付与効果を持つフィルムもありますので、施工前にどんなフィルムが良いかを確認しておきましょう。