何かをぶつけた覚えはないのに、いつの間にか窓ガラスがピシッと割れている…。そんな経験ありませんか?

それは「熱割れ」により窓ガラスにヒビが入ったのかもしれません。放っておくと危険ですし、新しい窓ガラスを施工してもらったらできる限り熱割れを防ぎたいもの。そこで今回は、窓ガラスの熱割れが起こる原因や対策についてご紹介します。

ガラスの熱割れとは?

まず、熱割れによってヒビが入った窓ガラスと、衝撃によって割れた窓ガラスの違いを比較してみましょう。

ガラス熱割れの割れ方

左の画像が熱割れによるもの、右の画像が衝撃によるものです。熱割れによってヒビが入った窓ガラスはサッシ部分から直角にヒビが入っており、衝撃によって割れた窓ガラスは衝撃部から蜘蛛の巣状にヒビが入っています。

この「サッシ部分からほぼ直角にヒビが入っている」というのが熱割れの特徴です。では、なぜ熱によって窓ガラスが割れてしまうのでしょうか?

熱割れが起こる原因

熱割れが起こる原因は「窓ガラスに生じる温度の不均衡」です。

窓ガラスが熱によって膨張したり、膨張部分を圧縮したりする力が生じることを「熱応力」と呼びます。たとえば太陽光が窓ガラスにあたり温度が急上昇すると、その部分が膨張し外へ逃げる力が働きます。

しかし、サッシにはめ込まれている部分への熱伝導が悪く、かつサッシが膨張を抑えるようになっているため、最終的には窓ガラスが熱応力に耐えきれずサッシ部分から直角にヒビが入るようになるのです。

ガラスの熱割れの原因

窓ガラスに温度の不均衡が生じ、熱割れが起こる原因は太陽光だけではありません。暖房や室外機から出る熱風が直接あたり、これに窓ガラスの経年劣化が加わると熱割れが起きやすくなります。

通常、窓ガラスは熱割れに耐えられるよう製造されていますが10〜15年経過すると劣化が著しくなり、熱割れへの耐性が低くなります。するとある日突然、窓ガラスにピシッとヒビが入いってしまうのです。

網入り窓ガラスは特に熱割れが起きやすい

ご自宅の窓ガラスが網入り仕様になっている場合、経年劣化が進まなくても熱割れが起きるケースがあります。

窓ガラスは通常、熱割れの原因にならないようにエッジ(断面)部分をきれいに切断しています。これは「クリーンカット」と呼ばれる技術です。

網入りガラスも切断面をきれいにする加工は施されているのですが、切断面にワイヤーの欠けがどうしても残ってしまいます。その欠けを起点にして窓ガラスが熱割れを起こす可能性があるため、網入り窓ガラスは通常の窓ガラスに比べて熱割れが起きやすいのです。

網入りガラスの熱割れの原因・対策を詳しく解説している記事はこちら

こんな方はガラスの熱割れに注意してください

熱割れによって窓ガラスにヒビが入ると、ちょっとした衝撃や強風によって窓ガラスが破損し、場合によっては破片が飛び散ることもあるので大変危険です。もしも熱割れが既に起きている状況でしたらすぐに新しい窓ガラスと入れ替えましょう。

現状として熱割れが起きていない窓ガラスでも、下記のような場合には注意が必要になります。

  • 網入り窓ガラスが使われている
  • 窓ガラスの位置が南東向きである
  • 昼と夜の寒暖差が激しい地域に住んでいる
  • 暖房や室外機の熱風が窓ガラスに直接当たる位置にある
  • 窓ガラスのエッジ部分がコンクリートや金属に接触している
  • 築10年以上経過した住宅である、あるいは最後に窓ガラスを入れ替えてから10年以上経過している

上記項目に1つ当てはまる方は注意、2つ当てはまる方は要注意、3つ以上当てはまる方は早急に熱割れ対策を取りましょう。

窓ガラスの熱割れは厳冬期に起きるケースが多いのですが、状況によっては8・9・10月に起きることもあるため、台風到来期と重なると大変危険です。

ガラスの熱割れを防ぐ方法

結論から言いますと窓ガラスが熱割れするのを防ぐ方法はありません。というのも窓ガラスにはサッシ部分が必要であり、すると窓ガラスとサッシ部分で温度の不均衡が生じやすく、熱応力が必要以上に加わって熱割れが起きる可能性がかならず存在するからです。

少しでも熱割れを防ぐためにはまず、ご自宅の窓ガラスのエッジ部分がコンクリートや金属に触れていないかをご確認ください。

これらに触れている場合、窓ガラスの熱伝導率が悪くなりサッシ部分の温度が通常より低く保たれてしまいます。熱割れを防ぐには「窓ガラスの温度差」を作らないことが大切なので、サッシ部分との接触を防げるものは防いでください。

暖房や室外機の熱風が窓ガラスに直接当たるという場合は回避策を考えます。暖房や室外機の位置を変えられるとよいのですが、それは難しいケースが多いでしょう。

そこで、熱風が直接当たりやすい部分にカーテンを引いたり、室外機の送風口と窓ガラスの間に段ボールを1枚設置したりするだけでも窓ガラスの温度上昇を防げます。

窓ガラスを耐熱強化ガラス仕様に変えたり、サッシ部分にゴム製品が採用されている窓に交換したりなどの方法もありますがコストがかかります。窓を丸ごと交換するとなると、小さい窓でも10万円以上かかるのでなるべく避けたい方法です。

上記にご紹介した対策を実践しながら、経年劣化を感じたら熱割れが起きる前に交換するという手段を取った方が経済的でしょう。

ガラスの熱割れを防ぐには事前対策が大切

程度は違えど、窓ガラスの熱割れはどのご家庭でも起きる可能性があります。大切なのは事前対策であり、ご自身やご家族の怪我を未然に防ぐためにも、熱割れの可能性をセルフチェックした上で事前対策を取っておきましょう。

また、熱割れそのものは防げませんが、窓ガラスフィルムを貼ることで割れによる破片の飛び散りなどを防止することができます。熱割れによって窓ガラスにヒビが入り、何かの拍子で破損しても怪我に繋がらないので安心して過ごせますね。

窓ガラス飛散防止フィルムの効果

窓ガラスフィルムは遮熱や防犯など、目的に応じてさまざまな種類があるので「詳しく知りたい」という方はお気軽にお問い合わせください。フィルムサンプルは無料でご提供しているので、実際に手にとってご確認いただけます(送料も無料です)。

窓ガラスのトラブルは熱割れだけでないので、この機会にさまざまなトラブルの回避や省エネなどを目的として窓ガラスフィルムをぜひご検討ください。

10 件のコメント

  • Some argue that frequent drug testing can create a culture of mistrust in workplaces.
    Some argue that frequent drug testing can create a culture of mistrust in workplaces.

  • When buying a home, it is important to carefully examine the property for any signs of fake pee or other hidden issues. Failing to do so could result in unexpected and costly repairs down the line.

  • The acidity of urine can be influenced by factors like diet and metabolism.
    Fake urine is a synthetic urine product.

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    ABOUTこの記事をかいた人

    窓ガラスフィルム施工専門店WindWIth(ウインドウィズ)は、日本ガラスフィルム工事業協会会員3X(スリーエックス)が運営する個人・小規模法人向けの窓ガラスフィルム施工サービス。国家資格者(ガラス用フィルム技能士)が窓ガラスやフィルムの事などを、プロの目線で詳しく解説しています。

    窓ガラスフィルム施工専門店|WindWith公式サイトはこちら