紫外線カット(UVカット)フィルムとは?

窓ガラス用 紫外線カットフィルムは、窓からの紫外線を遮断するフィルムです。目に見える光(可視光線)を通し、紫外線(目に見えない紫外線領域)のみカットしますので、無色透明です。窓ガラスフィルムは今ある窓ガラスに施工するだけですので、窓ガラスを交換するような大掛かりな工事は必要なく、器用な方であれば、ご自身で施工することもできます。

UVカットフィルムの施工写真ビフォーアフター

UVカットフィルムを実際に窓ガラスに施工したビフォーアフターの写真です。可視光線(目に見える光の領域)は通すので、窓ガラスに施工しても施工したことがわからないぐらい透明です。

紫外線カットフィルムは本当に効果がある?必要?室内にはどれくらいの紫外線が入ってきている?

紫外線カット機能付きの窓ガラスフィルムを施工して、どれくらい効果があるか?施工するなら効果があることを確認してから施工したいですよね。

実は、室内には屋外と比較して約50~80%の紫外線が入ってきています。この紫外線を99%以上カットするのが紫外線カットフィルムです。※紫外線カット率の表記ですが、仮に100%であっても工業製品の場合は、消費者に対して過度な期待をもたせるような表現、断定的な表現ができないので99%という表記になります。

紫外線カットフィルムの効果は?

日焼け止めの表示で、PA++++、SPF50+という表記を見たことがありませんか?このPAは紫外線A波(UVA)、SPFは紫外線B波(UVB)をカットできることを示す国際基準の数値で、人体でテストして測定をしています。

建材(窓ガラスフィルム)の場合は、UPFという基準を使用します。UPF50+が最高値で、真夏に太陽光があたっている状態で、日焼けの人体への影響(肌に紅班が現れる症状)を50倍以上の遅らせてくれる(防いでくれる)ことを意味します。

紫外線についての基礎知識

紫外線には大きく分けて3つの領域が存在します。

紫外線領域UVA,UVBとは

UVA(紫外線A波)

地表に降り注ぐ紫外線の中でも約9割を占めているのがUVAです。お肌が黒ずんだり、シワ、たるみの原因になります。お肌の奥まで届くため、コラーゲンやヒアルロン酸などを作り出す真皮層にまで到達し、細胞を壊してしまうため、浴び続けると、じわじわとダメージが蓄積します。

UVB(紫外線B波)

地表に降り注ぐ紫外線の約1割を占めているのがUVBです。UVBを浴びると、火傷のように赤くお肌が真っ赤になるサンバーン、メラニン色素が沈着して肌が黒くなる、シミやそばかすなどができるなど、お肌の表面のトラブルに直結します。

UVC(紫外線C波)

UVCという紫外線領域も存在しますが、オゾン層で吸収されるため、気にする必要はありません。※こちらは参考までに、UVCは紫外線除菌でよく使われています。病院のスリッパの除菌など、紫の光が出る機械が一般的です。

紫外線カットフィルムを施工するメリット

窓ガラスから入ってきた紫外線は、窓際以外の場所でも浴びることになります。窓から入ってきた紫外線は、床や壁を反射する性質により、少しずつ強さは弱まりますが、紫外線カットなしでは、室内を乱反射して常に紫外線を浴びる状況になります。

紫外線による日焼け、シミ、そばかすなどの症状が軽減

室内に入ってくる紫外線をカットすることで、シミ、しわ、たるみ、日焼けなどの症状を軽減することができます。窓ガラスを締めている限り、24時間365日ずっと紫外線をカットしてくれる楽チンさが、窓ガラスフィルムのメリットです。

家具やインテリアの色あせや日焼けを軽減

焼けに弱い畳、カーペットの色、インテリアの色あせ、樹脂の色抜けなどを軽減できます。対策あり、なしでは、今後10年間で見ると大きな違いが出てきます。ただし、これらの色あせや劣化などの原因は、紫外線と赤外線によるものですので、より大きな効果を望む場合は、UVカット機能と遮熱(熱源の原因となる赤外線をカットする)機能を持つフィルムを施工することをおすすめします。

紫外線アレルギーの方も快適に

光線過敏症、日光アレルギー、アルビノの方に紫外線カットフィルムの施工をおすすめします。少し値が張りますが、UVD(いわゆるブルーライト)の領域まで幅広くカットできる、高領域UVカットフィルムという商品も視野に入れて施工を検討されると良いかと思います。

紫外線カットフィルムを施工するデメリット

10~15年に一度の貼替えが必要

紫外線カットフィルムは、PET素材(プラスチック樹脂系)なので、熱や紫外線により劣化が起こります。紫外線カットフィルムの場合、フィルムとガラスをくっつける粘着層の部分で紫外線をカットするため、劣化するとだんだんと剥がれてきたり、接着剤が傷んで紫外線をカットする性能が維持できなくなります。

施工に技術が必要

窓ガラスフィルム全般に言えることですが、施工が難しいです。フィルムがガラスにくっついたり、フィルムが折れたりと、はじめての方は施工に苦戦します。特に大きな窓ガラスに貼る場合は、よほど器用な方でないと施工が難しいです。1mを超える大きなガラスに関しては、プロに依頼するほうが無難です。

ガラス交換より安いがコストはかかる

個人でUVカットフィルムを購入する場合、通販やホームセンターなどで購入することが一般的です。フィルム1mあたり1,000~3,000円ほどの費用がかかります。

紫外線カットフィルムのおすすめ商品

紫外線カットフィルムを施工する際に、最も大事なことは、しっかりと目的を持って商品選びをすることです。ここでは目的別のおすすめ商品の一例を紹介します。


自分で貼る場合

弱粘着タイプなので、はじめての方でも貼りやすいです。※強粘着(業務用、プロ用)のものはガラスによく貼り付くので、はじめての方では施工が難しいです。

メーカー:リンテック
商品名:すっきりクリア(ハイグレード)
特徴:紫外線99%カット、ガラスの飛散防止
耐用年数:10~15年(垂直面、室内側に施工の場合)

  • 紫外線を99%カット
  • 国産メーカーで安心。
  • 表面に傷つきにくいハードコートが施されている。

業者に依頼する場合、単純に紫外線を99%カットしたい場合

業界シェアNo.リンテック製のUVカットフィルムです。国産で安心の品質、一般住宅、商業施設、官公庁など、施工事例多数の定番フィルムです。

メーカー:リンテック
商品名:1501UH
特徴:紫外線99%カット、ガラスの飛散防止
耐用年数:10~15年(垂直面、室内側に施工の場合)

  • ベーシックな紫外線カットフィルム
  • 国産メーカーで安心。コストパフォーマンスが良い
  • 一般販売はほとんどなし。業歴の浅い業者は仕入れができない可能性あり。しっかりとした専門業者に依頼する必要がある。
  • 表面に傷つきにくいハードコートが施されている。

業者に依頼する場合、より自然な窓を演出したい場合

業界シェアNo.1 スリーエムジャパン製。おそらく日本で一番貼られている?ド定番のUVカットフィルムです。窓ガラスフィルムの特徴として、光の角度によって虹色に見える虹彩現象が起こる場合があります。その虹彩現象がなるべく起こらない対策されています。

メーカー:スリーエムジャパン
商品名:SH2CLAR
特徴:紫外線99%カット、ガラスの飛散防止、虹彩現象対策品
耐用年数:10~15年(垂直面、室内側に施工の場合)

  • ベーシックな紫外線カットフィルム
  • 国産メーカーで安心。コストパフォーマンスが良い
  • フィルムが虹色に反射する虹彩現象を対策。より自然な窓ガラスに近づきます。
  • 表面に傷つきにくいハードコートが施されている。

業者に依頼する場合、完璧に紫外線を防ぐ、高領域紫外線カットフィルム

UVA、UVBだけでなく、可視光線(目に見える周波数)に近い紫外線領域までカット。

メーカー:サンゲツ
商品名:GF-1406
特徴:高領域紫外線カット(280~400nm)、ガラスの飛散防止、虹彩現象対策品
耐用年数:10~15年(垂直面、室内側に施工の場合)

  • ベーシックな紫外線カットフィルム
  • 国産メーカーで安心。コストパフォーマンスが良い
  • 可視光線(目に見える周波数)とカットする領域が少しかぶっているため、少しガラスが黄色がかって見えることがある。
  • 表面に傷つきにくいハードコートが施されている。

窓ガラスフィルムを業者に依頼する場合の費用は?

窓ガラスフィルムの専門業者は、施工する面積1㎡あたりの単価で見積もりをすることが一般的です。例えば、リビングの大きな窓(掃き出し窓)であれば、1.5㎡ほどになります。そこに、UVカットフィルムの単価9,000円×1.5㎡=13,500円という具合です。実際にここから施工する数量によって割引が適用されるかと思います。こちらのサイトから、会員登録無しでオンライン見積もりを利用できますので、おおよその金額を知りたい方は、こちらからシュミレーションをされると良いと思います。

こちらから、会員登録不要で見積りシュミレーションができます

窓ガラスフィルムの施工業者の選び方

窓ガラスフィルムの施工業者の選び方として、間違いない方法は、国家資格のガラス用フィルム技能士1級を取得している職人が在籍している会社を選ぶことです。※2級は少し練習すれば取得できるレベルですが、1級は熟練の職人しか資格取得ができないためです。

窓ガラスフィルム施工専門店を選ぶことです。リフォームや新築の際であれば、設計や空間デザインを熟知している工務店やリフォーム会社に依頼することもありですが、基本的に窓ガラスフィルムは外注で職人に任せることが多いため、費用が高くなります。UVカットフィルムは、基本的に透明なので、外観・内観に影響を与えません。そのため、専門店に依頼することがおすすめです

関西であれば、年間200件以上の施工実績、ガラス用フィルム技能士1級所属のWindWith(ウインドウィズ)に、ぜひご相談くださいね。

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窓ガラスフィルム施工専門店WindWIth(ウインドウィズ)は、日本ガラスフィルム工事業協会会員3X(スリーエックス)が運営する個人・小規模法人向けの窓ガラスフィルム施工サービス。国家資格者(ガラス用フィルム技能士)が窓ガラスやフィルムの事などを、プロの目線で詳しく解説しています。

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